〇　りらのたまご　〇　

ハッキリ言おう、――正直この上なく頭にきた。

気が合う友達がいることはいいことだと思うし、
それらに関することは別段いい。

元々趣向は真逆だったし、私個人は芸能人やらに全く興味も無いわけで。
同じ趣味言っても早い話、絵を描くことや漫画のことぐらいだった。


――けどさ、私がそれで「楽しくない」とか言ったことある？気が合わ無いとか言ったことある？


喧嘩しても何しても、
怒ったことはあっても「嫌い」なんて一度も言ったことさえ無ければ思ったことも無い。


忠告するのだって友達だから、好きだからでしょう？！


手紙にしたいならそう言えばいいじゃない。
確かに手紙にすればその分メールとは違って返信は遅くなるけど。

メールしなかったら友達じゃ無いわけ？なんでそういう話になるわけ？



……なんかもう馬鹿らしくなってきた。

確かに私の性格じゃあそのまま疎遠になるパターンもあるけどさ、
けど本当……なんでわからないんだろう。親友って豪語するからにはそれぐらいわかってるものと思ってたのに。

九年以上の付き合いなのに、なんで…？根本的なところで駄目じゃん。


しかもなんだ。
もうこれがいっちばん頭きた。

そんなに行方くらましたくなるほど会いたく無いならさ、もう結構。
私もあっちに戻っても会いになんざ死んでも行きません。


これで満足？
もう後はお好きにどうぞ。
私はもう知らん。