――いい加減、変わりたい。
そろそろ、本当に吹っ切れないといけないとは思う。
開けられそうになっても頑として、蓋をし続けていたもの。
別段、「それ」だけが総てじゃ無い。
吹っ切れなくとも生きようと思えば普通に生きてはいける。
でも、やっぱりそれじゃあ哀しいし、……なにより、淋しい。
同じ結末は迎えたくない。
けれどいつまでたっても進めない、
信じることが出来ない自分にも虚しさは募るばかりで。
電池を入れ替えれば、止まってるこの針も進む。
でも、その電池を入れるのが怖かったら、その時は…どうしたらいい?
本当に心の底から変わりたいと思えるまで待てば、
いつかは私も電池を入れ替えることが出来るのか。
それとも、待ってるだけの先の未来は今のままで、
ずっと……止まったままなのかな。
どうせ入れ替えたところでまた止まるんだから、
ならもうずっと止まったままでいいやとも思う。
何度も何度も、動いては止まって動いては止まってを繰り返すぐらいなら、もういっそ……一度だけのそれで、ずっと止まったままでもいいんじゃないかと本気で思ってた。
無闇に傷つかず、失うものだって無い。
でも…、それは同時に得るものも無いってことだけれど。
沢山の電池なんて欲しくない。
ひとつだけでいいのに。だけどそれは、私の我儘なのかなぁ…
人の一生は名づけられた時に決まるっていうけれど、
これもそうなのかな。 求めるものも……それ故に?